フランソワーズ・ジルー"On ne peut pas être heureux tout le temps"

Bonjour !

やや古い本の紹介です。
特に話題になったわけでもないし、べストセラーになった本ではないですが、
タイトルに惹かれて買った本で、何回か読んでいる本です。
文体が気にいったのと、短い39章から構成されているので、読みやすいこともあります。
日本語には未翻訳のようですが、何回か読むうちに、分からなかった文も自然に分かるのです。

"On ne peut pas être heureux tout le temps"
par Françoise Giroud , 220ページ
出版日: 2001年1月 
出版社: Fayard, 4.55ユーロ

たとえば、こういう節がありますが、なるほどフランス語ではこういう風に言えばいいのかと、そのまま借用したくなります。
Quand j'avais vingt ans, je pensais que je n'atteindrais jamais cinquante ans, jamais. Cinquante ans, c'était comme la lune, une autre planète; je serais morte, à cet âge là !

インターネットの未来について書いている部分など、その先見の明には驚きます。
読んでいて、なぜか分からないのですが、何となく自分には読みやすいという本です。

A la prochaine !

アメリ・ノトーンの「午後4時の男」

Bonjour !

以前に「恐れ慄いて」という映画を紹介しましたが、あの作者アメリ・ノトーンの本です(日本語ではノートンと表記されますが、フランス語のインタビューを聞いたときにはノトーンまたはノトンという発音でした)。原題は"Les Catilinaires"ですが、邦題は内容を汲み取って、かなりの意訳となっています。1995年出版ですから、20年前の本で、読んだのもかなり前のことです。
まずLes Catilinaires"というタイトルを見て、いったい何なのか辞書を引いてしまうのが普通ですが、プチ・ロワイヤルにはありませんでした。そういうときはインターネットで調べます。前1世紀ローマの雄弁家キケロの有名な演説の冒頭部の一句に由来するそうですが、内容とどういう関係があるのかよく分かりません。作者は古典の教養が深いようで、古典からの引用がけっこうありますね。

さらに不可解なのが、本の表紙が日本の相撲取りの絵になっているのです。化粧まわしに八十嶋と書かれていますので、そういう名前の力士がいたのでしょう。これも調べてみましたが、八十嶋冨五郎(やそしま とみごろう、1760年〈宝暦10年〉 - 1819年11月21日とあり、記録に残っている力士の中では最年長力士だそうです。この絵が誰作のものか、どこで入手したのかも、よく分かりません。作者は日本にも住んだことがあり、相撲ファンだったそうなので、こういう力士の浮世絵のようなものを収集していたのかもしれません。原題とこの表紙にどんな関連性があるのかも不明です。表紙は思いきり日本ですが、ひとたび内容を読み出すと、フランスという面白い対比をなしています。

あらすじは、高校で長年にわたりラテン語とギリシア語の教師をしていたEmileは、65才で定年退職するのを契機に静かな田舎に一軒家を買って、妻Julietteとひっそりと隠遁生活をすることを夢みていました。家探しをするうちに、モーウ゛(Mauves)という町から4キロの村に理想の家を見つけます(モーウ゛はリヨンから南に80キロほどの地点にあり、ローヌ川沿いにあります)。これぞ自分の思い描いていた家だと、すっかり気にいってしまいました。川の向こう岸には、1軒の家があり、売主の話では医者が住んでいるというのです。近くに医者が住んでいるなんて願ったりかなったりじゃないか、ますますその家が気に入り、ためらうことなく買ってしまいます。これで二人で毎日静かに暮らせるぞと思ったところ、その隣家の医者というのが曲者でした。隣人との揉め事というのは、よくある話ですが、そういうよくある話とはまったく異なるトラブルです。果たして、この隣人とどういう問題が起きるのかは、本を読むと分かるのですが、この医者のキャラクタが本当に面白いです。こんな人が実際にいるのだろうかと思うくらいです。150ページの薄い本ですが、それほど難解でもなく、楽しみながら読める本です。読み終わっても、表紙の力士が何を表しているのか、よく分かりません。増刷された後の本は、別の表紙になってるようです。

A la prochaine !





本、"10 ans de liberté"(10年間の自由)

Bonjour !

ときどき聞くウェブ・ラジオの番組に、L'heure du crimeというのがあります。
司会のジャック・プラーデルが過去に起きた特異な犯罪事件を取り上げ、解説してくれるのですが、フランス語が分かりやすいこと、その怪奇さに引き込まれてしまいます。

最近の番組で取りあげられたのが、オーストリアのナターシヤ・カンプッシュ誘拐事件(L’affaire Natascha Kampusch)です。
ナターシャは1998年、10歳のときに誘拐され、誘拐犯人の家の地下の一室に8年間、つまり3096日間、監禁されます。犯人のもとから逃げ出したのが2006年、18歳のときです。それから10年が過ぎ、現在は28歳となっています。開放から5年後、この監禁の日々を綴ったのが、2010年に出版された"3096 Tage"。原書はドイツ語ですが、これがフランス語に翻訳されたのが"3096 jours"です。
日本でも似たような事件はありましたが、10代という多感な成長期に8年間も狭い空間に閉じ込められていたというのは、想像を絶します。まさに事実は小説よりも奇なり、です。この本は映画化もされています。

今回の番組は、ナターシャの本、«10 ans de liberté»(10年間の自由)の出版を記念してのことです。
パリ・マッチにも関連記事がありました。

http://www.parismatch.com/Actu/Societe/Natascha-Kampusch-10-ans-de-liberte-1080682

Bon dimanche !

本"Eclipses japonaises" Éric Faye

Bonjour !

フランス人作家Eric Fayeが書いた日本についての本"Eclipses japonaises" の紹介です。
   2016年8月18日出版
   出版社: Seuil
225 ページ
   価格 18ユーロ
   キンドル版 12.99ユーロ
Éric Faye氏は2010年の"Nagasaki"で Grand prix du roman de l'Académie françaiseという賞を受賞しています。

タイトルは日本語に訳すると「日本人の失踪」という意味になりますか。でも、よく考えたら、この意味だとEclipses des Japonais となるはずですから、もう少し再考の余地ありです。やはり、形容詞として「日本の失踪」になるかな...
要約は、本をまだ読んでないのですが、北朝鮮によって次々と誘拐され、行方不明となった日本人について書かれているようです。
手に入って読むことができたら、また内容を紹介します。


http://www.deslivresetmoi.fr/eclipses-japonaises-eric-faye/

A la prochaine !

ルイ・ケルヴラン(Louis Kervran)の生物学的元素転換

Bonjour !

トンデモ科学と言われたりしますが、最近この生物学的元素転換に興味をもち、ルイ・ケルヴランの著書の1つ、
" TRANSMUTATIONS BIOLOGIQUES"という本をフランス語で読み始めました。PDF形式です。
生物の体内では、元素の転換が起きているのだという説で、想像力を掻き立てられます。
日本語の訳書も出ています。生体による原子転換 (1962年): L.ケルヴラン, 桜沢 如一訳です。
桜沢 如一氏というと、マクロビのほうで有名ですが、パリに住んだことがあり、こんな本も訳していたのですね。

A la prochaine !
プロフィール

petitcedre

Author:petitcedre
フランス語サークル、パルレーを主催しています。
フランスとフランス語に興味のある方なら、どなたでも大歓迎です。
写真はヌメアのCroix-Rougeでのフランス語講座の光景です。



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