今年のバカロレアの哲学の問題

Bonjour !

ちょっと遅くなりましたが、先日実施されましたバカロレアの哲学の問題、今年はどういう課題だったのか気になり調べてみました。

バカロレア試験問題(文系)
Sujet1:あらゆる生物を尊重することは、倫理的な義務であるか?
(Respecter tout être vivant, est-ce un devoir moral ?)

Sujet2:人は自らの過去の所産なのか?
(Suis-je ce que mon passé a fait de moi ?)

Sujet3:以下のトクヴィル『アメリカのデモクラシー』の抜粋を説明せよ。
(explication de texte de Tocqueville extrait de De la démocratie en Amérique)

バカロレア試験問題(理系)
Sujet1:芸術作品というものは、つねに何らかの意味を持つか?
(Une oeuvre d'art a-t-elle toujours un sens ?)

Sujet2:政治は真実の要求を免れえるか?
(La politique échappe-t-elle à une exigence de vérité ?)

Sujet3:以下のキケロ『予言について』の抜粋を説明せよ。(略)
(explication de texte de Cicéron extrait de De la divination)

バカロレア試験問題(経済・社会系)
Sujet1:個人の意識は自らの所属する社会を反映したものでしかないのか?
(La conscience de l'individu n'est-elle que le reflet de la société à laquelle il appartient ?)

Sujet2:芸術家の生み出すものは理解可能か?
(L'artiste donne-t-il quelque chose à comprendre ?)

Sujet3:以下のスピノザ『神学・政治論』の抜粋を説明せよ。(略)
(explication de texte de Spinoza extrait du Traité théologico-politique)

Le Mondeの記事です。

http://www.lemonde.fr/bac-lycee/article/2015/06/17/bac-s-es-l-et-stmg-2015-decouvrez-les-sujets-de-philo_4655724_4401499.html

とても難しそうです。だいたい、このSujetの本、トクウ゛ィルも、キケロも、スピノザも読んだことがないのです。この抜粋を読んで、それについて自分の考えを書くのでしょうか。西洋の哲学系の本は、翻訳物は読みづらいという先入観があり、また実際に読んでみても理解しがたいとは思いませんか? 日本の哲学の本を青空文庫かなんかで読まないといけないですね。

とりあえず、このLe Mondeの記事でもきちんと読むことにします。

A demain !

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コメント

ありがとうございます!

こんな内容、自分ではとても調べられません!
お教えいただいて感謝です。
日本では、大学での文系不要論が展開され、
「実社会で役立つ教育」を、と、文系廃止路線が進められつつあり、
文系大学院に在籍する息子は危機感を募らせています。

彼は、小学校から不登校で、哲学も大学入学前から独学で学びましたが、
今は私が読んだこともないキケロやスピノザを原書で読んでいます。
それでも、そうした学びが社会にとって「どんな役に立つのか」を問われると、とにかく語学力をつけて、人類の知的財産を継承する形で応えていくしかない、という感じです・・・

フランスの入試システムと日本のそれとは全然違うので比較するのは難しいですが、私も、やっぱり「哲学」は学問の基礎ではないかなあと思うので、フランスへの憧れが募るばかり。

お教えいただいた今年の問題、息子にも伝えますね。
(大学時代はゆっくり図書館でLe Mondeを読んで、私に解説してくれていた彼ですが、最近はそういう時間もとれないくらいの忙しさを嘆いているので…)

重ねてありがとうございました^^

Re: ありがとうございます!

いつもコメント、ありがとうございます。
哲学、自分で考える力というのは、一番大事な能力だと思います。
このバカロレアの哲学の試験問題を知って以来、この国はまだまだ学ぶところが多いと
思っています。遺伝子組み換えも、反対しているのはフランスです。

哲学書を原書、それにLe Mondeもフランス語で読んでいるなんて、すごい語学力ですね。
大学での学問、特に文系の学問が実社会で役立つのかという疑問、確かに難しいですね。
大学にそのまま残って教えれば、生きてはいけると思います。
豊かな社会の中で、精神的に満たされない人々が増加しています。アンドレ・マルローが
「21世紀は精神の時代」だと言っています。
それに何といっても、嫌いなことは続かないですね。





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petitcedre

Author:petitcedre
フランス語サークル、パルレーを主催しています。
フランスとフランス語に興味のある方なら、どなたでも大歓迎です。
写真はヌメアのCroix-Rougeでのフランス語講座の光景です。



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