テキサス州での医療事故

こんにちは

ラノステロール点眼薬の治験は2017年末から2018年始めの予定です。
今日のニュースは、アメリカのテキサス州での白内障手術の医療事故です。
周囲には手術で視力を回復された方がたくさいしますし、白内障の手術は日帰りででき、ある人に言わせれば「痛くも痒くもない」そうで、簡単に終わって、リスクも低いというのが一般の認識です。

それで知人からこのアメリカでの今年1月から2月の医療事故のことを聞いて、アメリカのように医療の進んだ国で、こんなに多人数の患者が視力を失うなんて、そんなことがあり得るのかと思い、少し調べてみました。

要約しますと、白内障の患者少なくとも43人が手術後に受けた抗生物質の硝子体内注射(intravitreal injection)によって、視力を失ったそうです。この注射をすると手術後に目薬をさす必要がなくなるそうで、dropless(目薬不要の)手術と呼ばれています。その症状はさまざまで、手術の1月後になって現れたケースもあるということです。


正確さを期するために、ダラス/ニュースの記事を引用します。

https://www.dallasnews.com/business/health-care/2017/04/27/patients-lose-vision-routine-cataract-surgeries-dallas-key-whitman-center

この医療事故に関して、米国食品医薬品局(FDA)は警告情報を発表し、引き続き調査中であるということです。
関係する製品は、Guardian社のトリアムシノロン(triamcinolone)とモキシフロキサシン(moxifloxacin)の混合製品だということです。

https://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm569114.htm?source=govdelivery&utm_medium=email&utm_source=govdelivery

http://www.medscape.com/viewarticle/883576



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コメント

びっくりしてます

2年前に左目の手術をし、今も順調に推移しています。が、まだ右目が残っています。遅かれ早かれ手術の予定です。
出典のニュースを読みました。
要は術後の点眼を不要にするための注射なんですね。
術後の点眼と言っても確かほんの数日だけでしたよ。それを端折ったばかりに失明なんて余りにも可哀想です。
そこで思い出したのが、ほぼ3年前に発覚した水道水への鉛混濁問題です。初めはミシガン州のFlintという町で見つかりました。が、全米の各地で同様の問題が起きていることがわかりました。共通点は何れも貧困地帯なんですね。
完全な憶測なのですが、医療にも格差があるのではないでしょうか?
中西部にあるMayo Clinicでならこのような医療事故は起きないような気がします。

続きです

見落としていました。。
ダラスでも有名な病院での事故なんですね。
しかもこのdroplessの手術は従来の手術より安価らしいですね。だったら飛びつく人もいそうです。
FDAの発表待ちなのかな。。
それにしてもドライバーのCosbyさん可哀想です。

Re: びっくりしてます

コメントありがとうございます。

この施術はDropless Cataract Surgeryと呼ばれ、これで検索すれば、多くの記事がありました。
アメリカでは2014年頃からの記事があり、今では多くの眼科でこの方式が採られているようです。
白内障手術における革新と題している記事もあり、医療の進んだアメリカだから起きた医療事故みたいです。
日本での普及について調べましたが、まったく記述が見つかりませんでした。欧州ではさらに古く10年前から実践されている手術方式のようです。日本ではこの方法が将来的に採用されるのかどうかは不明ですが、今のところはなさそうなので、これに類した事故は起きないと思われます。

そして、使用されている注射液は、triamcinolone, moxifloxacin,vancomycinを2種類または3種類、混合したもので、最初のがステロイド、あとの2つが抗生物質で、Tri-MoxiとTri-Moxi-Vancと略され、3種類を混合した液のほうがやや高いです。それぞれ単体ではFDAに承認されていますが、混合した注射液と注射する方法は、FDAに承認されていません。注射液を販売している製薬会社もいろいろあり、混合する割合が違っていたりすると問題が起きるようです。この方式では確かに、手術前後の多くの目薬がいらなくなり、費用と手間が省けそうですね。成功している例も多くあり、普及しているようですから、問題の会社の注射液の何が悪かったのか、そのへんを詳しく調査し、注射液の信頼性を高める必要がありますね。

ということで、日本ではまだ手術前後の目薬を使用する方式ですので、残る眼のほうも前と同じ方法でいいのではないでしょうか。その間にラノステロール点眼薬の治験が成功すれば、目薬で治る可能性もありえますから、今後の成行にご注目ください。

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