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Bonjour Tristesse

Bonjour !

コートダジュールの町にちなんだ曲のついでに、コートダジュールというと思い出す小説があります。
フランソワーズ・サガン(Françoise Sagan、1935年6月21日 - 2004年9月24日)の『悲しみよこんにちは』(原題:Bonjour Tristesse)です。これは1954年、サガンが18歳のときに出叛されたという驚きの小説です。日本でもほぼ同時期に石原慎太郎氏の「太陽の季節」が発表されていますが、何とも驚くべき文才だと思います。サガンの「悲しみよこんにちは」は朝吹登水子さん翻訳の日本語版がありますが、私はどうしても原文で読みたかったので、PDF版を手に入れて読みました。
Bonjour Tristessという題名は、Paul Eluard (La vie immédiate)からの引用で、本の最初でこの詩が出てきます。
フランス語の勉強のために、そこだけ引用させて頂きます。

Adieu tristesse Bonjour tristesse
Tu es inscrite dans les lignes du plafond
Tu es inscrite dans les yeux que j’aime
Tu n’es pas tout à fait la misère
Car les livres les plus pauvres te dénoncent
Par un sourire
Bonjour tristesse
Amour des corps aimables
Puissance de l’amour
Dont l’amabilité surgit
Comme un monstre sans corps
Tête désappointée
Tristesse beau visage. Paul Eluard (La vie immédiate)

この小説はあまりにも有名ですから、あら筋など紹介するまでもないですが、このフランス的な感覚は1950年代の日本ではすんなり受け入れられたのかと思うほどフランス的です。現在ならば、それほど抵抗もなく、こういう関係もありでしょうか。
ともかく18歳でこういう小説を書けるということに、何度も驚くばかりです。

A la prochaine !
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夏の終わりの曲--Sainte Maxime

Bonjour !

暑かった今年の夏もようやく終わりに近づきつつあります。
夏の終わりに、この曲を思いだしました。
フランスのコートダジュールの町、Sainte Maximeというタイトルの曲です。
2011年にリリースされたThe Rippingtonsのアルバム、コートダジュールからです。

この曲をなぜ思い出したのかというと、この町の近くにサントロペという高級リゾート地があります。
この町はかつては忘れ去られた小さい漁村だったのですが、有名な女優さんが住んだりして、
いつのまにかセレブたちの別荘が建ち並び、港にはたくさんのヨットが停泊するようになりました。
わが故郷の町も小さい漁村ですが、何となくこのサントロペまでは行かなくても、それに似た運命を
たどるのではないかという予感がしたものですから。
いまは空き家が目立つあの町に、有名人の別荘などが建ち、港にはヨットが浮かぶようになるのか、
というようなことを想像するうちに、この曲が浮かんできたのです。

再びサントロペに戻ると、フランスのテレビドラマにこの町を舞台にした"Sous le soleil"という番組があります。
初回: 1996年3月13日から最終回: 2008年12月20日まで続いていますから、かなり長いシリーズです。
かつてはYoutubeで見れたのですか、最近はなくなったようで、残念ですね。

The RippngtonsのSainte Maxime

https://www.youtube.com/watch?v=Ev-dr8l5INc

Bon écoute !

トコロテン

こんばんは

最近よく作っているのが、トコロテンです。
天草がたくさんあるので、それを煮て作ります。水2.5リットルに天草30g、酢を少々。これを沸騰させ、20分ほど煮て、ガーゼなどの布で溶けないで残る天草を漉します。濾した液を耐熱容器に入れ、室温に放置して固まらせ、冷めたら冷蔵庫で冷やします。
暑いときには、トコロテンのような冷たい食べ物が体を冷やしてくれるので、毎日のごとく食べています。食べるときは、適当に食べやすい大きさに切り、黒糖を溶かした黒蜜とキナコをかけ、わらび餅風にして食べます。関東では酢醤油で食べるそうですが、私はどうしても酢醤油はだめで、トコロテンはやはりデザートです。これは日本独自の食文化なのか興味があります。
トコロテン、わらび餅、かき氷など、日本の夏を代表する伝統的な食べ物ですね。

天草はいまは簡単に手に入らないし、値段も高くなったみたいですが、子供の頃は砂浜に流れついてました。
もともとは海老茶色の海草ですが、これを日光に当てると赤い色素がなくなり、ベージュ色になります。
あの海老茶の海草から、半透明でゼリーのようなトコロテンができるというのは、ほんとに不思議です。
ゼラチンなどを使えば、もっと簡単に冷たいゼリーができますが、食感が微妙に異なります。固まる温度も異なり、天草(カンテン)が一番低い常温で固まるので、冷蔵庫に入れるときもこぼさないですみます。

今年の猛暑は、このトコロテンと自家製の黒ニンニクで乗り切りたいですね。

ジャン・クリストフ・グランジェの作品

Bonsoir !

猛暑続きなので、外に出るのは朝の涼しいうちにし、昼間の暑いときはもっぱら読書です。
最近読んでいるのが、フランスのミステリ作家ジャン・クリストフ・グランジェ氏の作品です。
まず読んだのがデビュー作の"Le Vol des cigognes"(コウノトリの道)、続いて二作目の"Les Rivières pourpres"(クリムゾン・リバー)を読み終わりました。
読むきっかけになったのが、RTL放送のインタビュー番組を聞いていて、日本の話がいろいろと出てきたのです。
奥さんが日本人とか言ってましたので、調べたらパートナーが日本人でした。これも何かの縁かと思い、どんな作品なのか読んでみることしたのです。

どちらも映画化されています。ただ原作のプロットが極めて複雑なので、映画ではその辺りがうまく表現できないと思われ、
やはり原作を読むほうが面白いですね。どちらもかなり残酷で気味が悪いシーンが出てくるのですが、まあフランス語でワンクッション置いているので、どちらも一気に読むことができました。その複雑なプロットには惹きつけられてしまいます。俗語なども頻出し、分からない言葉も出てきますが、あまり細かいことは気せずに読みます。こんなストーリーを作り出せるというのは、やはり才能のなせる技ですね。フランス語の勉強にもなり、フランスの地名や社会に関しても多少分かり、多読するにはミステリーはとてもいい分野です。
といっても、ところどころ意味が分からない部分もあり、そこは和訳を参向にしました。

創元推理文庫の「コウノトリの道」と「クリムゾン・リパー」平岡淳訳

Bon dimanche !


プロフィール

petitcedre

Author:petitcedre
フランス語サークル、パルレーを主催しています。
フランスとフランス語に興味のある方なら、どなたでも大歓迎です。
写真はヌメアのCroix-Rougeでのフランス語講座の光景です。



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