マイケル・ジャクソンとマルティーヌの関係

Bonjour !

Webラジオを聞いていて、ちょっと意外な話を知りました。
マルセル・マルリエという名前が何度も出てきて、さらにマイケル・ジャクソンの名前も何度も出てきて、いったいどういう関係なのかと興味を惹かれました。マルセル・マルリエというのは、これまで取り上げた絵本マルティーヌ・シリーズの挿絵を描いたベルギー人なのです。タンタンと並んで、このマルティーヌの絵本は根強いファンがあります。私もこのシリーズはほとんど全部もっています。その挿絵を見ていると、とても可愛いので、本を読んでみたくなるのです。最近の絵本にはない、ちょっとレトロな雰囲気があります。男性がこんな挿絵を描けるというのも不思議です。

意外な話というのは、マイケル・ジャクソンがそのマルティーヌに魅せられ、ヨーロッパに滞在した折に、マルリエ夫妻をパリに招待し、マルティーヌ・シリーズのオリジナルを買いたいと申し出たという話です。あのポップスのキングことはマイケル・ジャクソンとマルティーヌという何とも意外な取り合わせには驚きます。この申し出はどうなったかというと、マルリエ氏はこの申し出を丁重に辞退し、代わりにマイケル・ジャクソンの似顔絵をクレヨンで描き、プレゼントしたそうです。

詳しくはLe Point の記事を

http://www.lepoint.fr/culture/marlier-le-dessinateur-de-martine-apprecie-de-michael-jackson-a-80-ans-17-11-2010-1263328_3.php#

Bon dimanche !
スポンサーサイト

カルノーサイクル

Bonsoir !

大統領選も明後日にせまりましたが、そのニュースは他にもいっぱいありますので、

今日は最近読み出した論文についてです。

タイトルは、"RÉFLEXIONS PUISSANCE MOTRICE DU SUR LES MACHINES"、著者はニコラ・レオナール・サディ・カルノー(Nicolas Léonard Sadi Carnot、1796年6月1日 パリ - 1832年8月24日 パリ、満36歳没)

理工系の方ならすぐに分かるほどの有名人です。

有名なカルノーサイクルについての論文で、1824年発表つまりは200年前のフランス語なんですが、読み出して、その論理的に明晰な文章にはとても驚きました。200年前の日本語なら、たぶんチンプンカンプンだろうと思います。今までのところ、とても分かりやすいです。

何でこんな論文を読む気になったのかというと、エントロピーについての米沢さん訳の本を読んでいたら、このカルノーサイクルが出てきまして、原文を読んでみたくなりました。こういう論文を簡単に読めるようになったのもインターネットの恩恵ですね。

邦訳が出ていますので、日本語のほうがいい方はそちらをどうぞ。

カルノー・熱機関の研究 単行本 – 1973/12/1 みすず書房
サヂ・カルノー (著),  広重 徹 (翻訳)  \3240円


A la prochaine !

タンタン-ソピエトへ

Bonjour !

ご存知の方も多いでしょうが、タンタンの冒険というマンガがあります。
ベルギーの漫画家エルジュの作品ですが、全24巻のシリーズです。
主人公の少年記者タンタンとお伴の白い犬ミルーが世界のいろんな国に派遣され、そこで事件に巻き込まれ、無事に切り抜けてベルギーに戻るというお話です。
このシリーズは世界50カ国以上の言葉に翻訳され、売上が2億8000万部という人気マンガです。ドラゴンボールはこれを上回りますから、これもすごいですが。

このシリーズの第1作が「Tintin au pays des Soviets(タンタン ソビエトへ)」という1930年出版の本ですが、この作品だけがこれまでずっと白黒のままでした。日本では2005年にこの白黒版の翻訳が福音書館から出版されています。
ところが、この90年近くずっと白黒であった本がなぜか、2017年1月11日にカラー版となって発行されたのです。ソビエトの1917年の革命の100周年を記念してのカラー出版だと書かれていますね。

著作権法からすると、こういう変更は問題あるのではないかと気になりますが、どうなのでしょうか。フランスでも賛否両論はあるようです。ベルギーでの著作権の保護期間は著作者の死後70年ということは、エルジェの没年1983年の70年後に著作権がなくなりますから、2017年はまだ死後34年ということで、普通なら著作物は著作権によって保護されるはずです。

それはさておき、そういう珍しい話題性のある本というのでざっと読んでみました。
ソビエト連邦という国もなくなった現在、ソ連という国がどんな描き方をされているのか興味ありますね。

あらすじは、タンタンがソ連の取材に派遣され、その道中でいろんな危険に出会って、お伴のミルーと助け合いながら危険を乗り越え、無事にベルギーに戻ります。その冒険たるや、まるで不死身の人間みたいに危機一発で助かるというマンガらしい筋書きです。

これを取り上げたのは、オリジナルがフランス語だからで、マンガのフランス語の会話がどれだけ分かるか興味がありました。
吹き出しの中の文字が手書き風なのが、分かりづらくて苦労します。後のシリーズは文字が少し読みやすいかもしれないです。

フランスのロワール川の古城の1つに、シュベルニー城(Château de Cheverny)というのがあります。
この城は「タンタンのお城」と言われていますが、それはエルジェが「タンタンの冒険旅行」シリーズで、シュベルニー城をモデルにムーランサール城を描いたからだそうです。最初にこのお城が出てくるシリーズは、Le Secret de La Licorne(ユニコーン号の秘密)だそうです。ロワールの古城めぐりに入っていることが多いお城ですから、行く機会のある方には何かの参考になるかもしれませんね。

Le Figaroのカラー版の記事

http://www.lefigaro.fr/bd/2017/01/11/03014-20170111ARTFIG00009-dossier-les-secrets-hauts-en-couleur-de-tintin-au-pays-des-soviets.php

A la prochaine !

天使と悪魔』(Angels & Demons)

Bonjour !

ダヴィンチ・コードに続いて、ロバート・ラングドン・シリーズの第1作「天使と悪魔』(Angels & Demons)」を
読み始めました。2000年発表の作品ですから、これもまた時代遅れかな、まあブームに乗る必要もないですしね。ただし、言語は英語ではなくフランス語版でした。これはヴァチカン市国が舞台なので、イタリア語がチラホラと出てきます。イタリア語もそれなりに分かるので抵抗はないですが。

最初のページで、CERNと反物質の記述があり、読んでみる気になりました。学生時代に素粒子物理学という講義があったのですが、そのときは理解できず、黒板の文字をノートするのに終始しました。CERNのことをいろいろ調べましたが、LHC(Large Hadron Collider)、すごいですね。円周27キロ、直径8.5キロの巨大な加速器、これがスイスとフランスの両国にまたがって地下100mの深さに建設されています。このトンネルは3分の2以上がフランス側にありますが、セルンから最も近いフランス側の村は、フェルネー・ヴォルテール(Ferney Voltaire)というのどかな村です。ジュネーブからバスで15分、この村の真下をLHCのトンネルが貫通しているそうですが、住んでいる分には関係ないかな。
参考までに、英仏海峡トンネルの長さは、37.9Kmですから、それよりやや短いですね。

この村にヴォルテールが1760年から住んでいたのが、この村の名前の由来で、ヴォルテールゆかりの建物もあるようです。
その著作には「カンディード」という作品があり、その最後に "Il faut cultiver notre jardin"という有名なセリフがあり、まだフランス語が分からないときに、どう和訳すべきか、また具体的に何を意味するのか、苦しんだことがありました。
そのヴォルテールゆかりの村に、セルンの巨大な加速器が貫通しているとは、ここでも新旧の対比に驚かされるフランスです。

調べているうちに、日本でもILC(国際リニアコライダー; International Linear Collider)計画で、全長約30kmの直線状の加速器をつくるというプロジェクトに行き着きましたが、その進展はどうなんでしょうか。日本のように狭い国土で、しかも地震国では、クエスチョンマークがつきますね。

この「天使と悪魔」は2009年に映画化されて、最近ではテレビでも放映されていますから、映画をご覧になった方も多いでしょうね。ただ、映画にはセルンの話が出てこないと書いている人がいましたが、これが本当なら一番興味深い部分が省かれていますから、本を読むほうが面白そうです。

A la prochaine !

フランソワーズ・ジルー"On ne peut pas être heureux tout le temps"

Bonjour !

やや古い本の紹介です。
特に話題になったわけでもないし、べストセラーになった本ではないですが、
タイトルに惹かれて買った本で、何回か読んでいる本です。
文体が気にいったのと、短い39章から構成されているので、読みやすいこともあります。
日本語には未翻訳のようですが、何回か読むうちに、分からなかった文も自然に分かるのです。

"On ne peut pas être heureux tout le temps"
par Françoise Giroud , 220ページ
出版日: 2001年1月 
出版社: Fayard, 4.55ユーロ

たとえば、こういう節がありますが、なるほどフランス語ではこういう風に言えばいいのかと、そのまま借用したくなります。
Quand j'avais vingt ans, je pensais que je n'atteindrais jamais cinquante ans, jamais. Cinquante ans, c'était comme la lune, une autre planète; je serais morte, à cet âge là !

インターネットの未来について書いている部分など、その先見の明には驚きます。
読んでいて、なぜか分からないのですが、何となく自分には読みやすいという本です。

A la prochaine !
プロフィール

petitcedre

Author:petitcedre
フランス語サークル、パルレーを主催しています。
フランスとフランス語に興味のある方なら、どなたでも大歓迎です。
写真はヌメアのCroix-Rougeでのフランス語講座の光景です。



最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター