あさがくるまえに(Réparer les vivants)

Bonjour !

晴耕雨読に近づきつつある毎日、雨がふると時間ができます。
久しぶりの雨音がするほどの雨で、少しは水が溜まってくれれば水やりが楽になります。

今日の映画は、フランスで2016年11月公開、カテル・キレヴェレ監督、日本では昨年9月公開、いまもどこかで上映中の「あさがくるまえに(Réparer les vivants)」です。この記事を書くために作日、Youtubeでフランス語版を見ましたが、やはり会話は早いですね。何とか粗筋だけは理解できました。日本語版の映画では、歌手の秦基博の名曲『朝が来る前に』とのスペシャルコラボが実現し、映画に使われています。歌のほうは2010年発表ですから、映画とは関係なく作られたものですね。
まずフランス語の題名ですが、vivantは「生きる」という動詞vivreの現在分詞で「生きている」という意味で、形容詞として使われます。この形容詞に定冠詞lesがつくと、~する人々という意味になります。réparerは、修繕する、回復させる、という意味ですので、
「生きている人々を回復させる」というのが直訳です。
映画の原作は、フランス人作家Maylis de Kerangalの同名の本(2013年発表 281 p. Verticales出版)です。

内容はネタバレにならない範囲で書きますと、脳死判定された患者の臓器移植がテーマです。
フランス映画には安楽死など、とても重いテーマのものがありますが、これもその一つです。
ル・アーウ゛ルに住む17歳の少年シモンは友達二人と一緒にサーフィンに出かけます。サーフィンで事故に会ううのではなく、その帰り道に交通事故にあい、意識不明の昏睡状態となり、脳死判定されてしまいます。余計な話ですが、シートベルトをしていなかったそうです。意識を回復する可能性が低いとみた医師は、両親に臓器提供というものがあることを話します。もちろん両親はすぐに了承したわけではなく、熟慮したうえで臓器提供に応じます。そして、それぞれの臓器に対して、それを移植する人々が見つかります。
一方、パリで暮らす音楽家の女性クレアは重い心臓疾患を抱え、かかりつけの医師から臓器移植の登録をすすめられていました。
ということで、あとは映画を実際にご覧ください。

公式サイト

https://www.reallylikefilms.com/asakuru

A la prochaine !

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禁じられた遊び(Jeux interdits)

Bonjour !

今日の映画の話題は、1952年公開の「禁じられた遊び」です。

「禁じられた遊び」というと、映画は見ていなくても、ギターの主題曲だけは知っている人が多いのではないでしょうか。ギターを習いはじめたときに、まずこの曲が弾けるようになるのが目標だったりします。なんとか曲がりなりに弾くのは、わりあい簡単な曲だった気がします。

映画のほうは見ていなかったので、フランス映画だということで、シナリオを見つけ、それを読みました。
オリジナル版というのが、最初と最後に映画にはない部分が追加されているそうです。シナリオにもその部分がありました。
これも1940年代のナチス・ドイツが台頭した頃の戦争が背景となっています。

ときは1940年6月、ドイツ軍の爆撃機が上空に飛んでくるさなか、家財道具を積んだ馬車や車でパリから田舎に避難する人々の列が映ります。爆撃機からは人々の群れに次々と爆弾が投下され、主人公の5才のポーレットの両親もその中にいますが、一家はプジョー202に乗り、父親が運転席にすわり、発車しようとするのですが、エンジンがかかりません。後ろの車の人たちから怒鳴られ、堪忍袋の緒が切れた人々は、故障車を押して、車を道路の脇に退けようとしたので、車は路肩から下の草地に落ちてしまいます。ポーレットはまだ車の中にいる愛犬ジョックを助けるために、車に駆けつけます。犬を助けた後、ドイツの爆撃機が編隊をなし、次々と爆弾が投下され、人々は地に伏せて爆弾を逃れようとします。そんな中、ポーレットの愛犬ジョックが爆弾に驚いたのか、逃げてしまい、橋のほうへと走りさります。ポーレットは爆弾が落ちる中、愛犬を追いかけ、そのポーレットを両親が追いかけ、橋の真ん中で犬を捕まえるのですが、そこに爆弾が落ち、両親と犬がその犠牲となってしまいます。

一人生き残ったポーレットは死んだ犬を抱いて立ち尽くしていますが、通りがかった親切な人が荷車に乗せてくれます。ところが、隣に座っていた奥さんらしき女性が、ポーレットが抱いている死んだ犬を見て、それをポーレットから引き離し、下のほうの川に放り捨ててしまうのです。荷物が一杯ですから、少しでも軽くしたいのでしょう。ポーレットは川に落ちた犬が流れていくのをずっと目で追いかけていきます。荷車の二人が言い争いをしている隙に、ポーレットは荷車から降り、川岸に降り、流されていく犬を川岸沿いに追いかけていきます。犬が川岸の近くまで流れ着き、ようやくポーレットは死んだ愛犬を川から引き上げます。そして、死んだ愛犬を抱いたまま、あてもなく一人歩いていくのです。その近くに住んでいるドレ家の末っ子のミッシェルが牛の世話をしているのですが、そのうちの一頭の牛が川岸の方に逃げてしまいます。牛を追いかけていったミッシェルがポーレットを見つけ、二人の会話が始まります。
こうして戦争孤児となったポーレットはミッシェルに助けられ、ドレ家に引き取られます。

後は少し長くなり、ネタバレしますのでウィキペディアを

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%81%E3%81%98%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E9%81%8A%E3%81%B3

映画Jeux Interdits

https://www.youtube.com/watch?v=I42IMiM2jo4

主題曲 Jeux interdits - Narciso Yepes -

https://www.youtube.com/watch?v=8DHElffraz0

禁じられた遊びの歌 Jeux interdits-Patrick Fiori

https://www.youtube.com/watch?v=9YqQym9AqVE

この映画、埼玉ピースミュージアムで6月11日(日)に13:30分から上映されますが、字幕なのか吹き替えなのかは分かりません。

A la prochaine !

92歳のパリジェンヌ(La dernière leçon)

Bonjour !

大統領選も終わり、マクロン大統領のニュースはあまり見てないのですが、
25歳年上のファーストレディの話には驚きました。

さて久しぶりの映画の話題です。
身近に92歳の人がいまして、もう老衰で毎日デイサービスに行っていると聞いて、92歳というのはどれくらいの体力なのか調べてみましたら、この映画「92歳のパリジェンヌ」(製作2015年、日本での公開 2016年10月)を見つけました。邦題はどうも日本人受けをねらった感じですが、原題はきっと違うのだろうなと調べたら、やはりまったく見当もつかないLa dernière leçonでした。La dernière leçonというと意味は、最後の授業ですから、すぐに連想するのはアルフォンス・ドーデの短編小説集『月曜物語( Les Contes du Lundi)の1編でしたが、こちらはLa Dernière Classeでした。

映画のほうは、自分の人生にどういう形で幕引きするか、というテーマです。高齢化社会において、今後ますます重要となる問題ではないでしょうか。予告編を見ると、主人公のマドレーヌが車を運転しているのですが、車の運転にも高齢が影響し、上手に運転できなくなり自転車やバイクとぶつかりそうになって相手から罵られたり、交差点に突っ込んでしまった場面が出てきます。もう運転もできなくなった、という絶望感がよく表れています。そして、車に乗るのを諦めたのか、歩道を杖をつきながら歩き、疲れてはベンチで休む姿が出てきます。マドレーヌの92歳の誕生日の日に娘が誕生パーティを開いてくれるというので、娘の家まで歩いて行ったのでしょうか。やっと着くと、孫と娘が「お誕生日、おめでとう」と迎えてくれます。
身近な人々が集まり、いろんな雑談に花を咲かせるなか、マドレーヌが立ち上がって、用意したメモを見ながらみんなにメッセージを読み上げるのです。"Merci d'abord, merci. Mille fois merci. J'ai eu beaucoup de chance de ma vie" と切り出します。" « Je vous ai toujours dit que quand les choses deviendraient insurmontables, je voudrais partir avant de devenir un poids pour vous et moi. Ce sera le 17 octobre, dans deux mois. »つまり、周囲の人々と自分自身の負担になる前にこの世から消えたい、そしてそれは2カ月後の10月17日になるでしょう、 と宣言するのです。そして、それまでの2カ月、秒読みが開始されます。映画は予告編を見ただけなので、この後はまた後ほど見ることにします。娯楽ではなく、重いテーマの映画ですね。

この映画は、フランスのリオネル・ジョスパン元大統領とその妹である小説家ノエル・シャトレさんのお母さん、ミレーユ・ジョスバンさんの実話に基づいたものです。小説のタイトルは、"La dernière leçon" 著者Noëlle Chateletです。実話では、この10月17日は12月5日に延期されたそうです。

Liberationの記事

http://www.liberation.fr/societe/2002/12/09/la-mere-de-lionel-jospin-a-choisi-sa-mort_424037

ここからは映画の話ではなく、安楽死の話です。
安楽死というと思い出すのが、有名な細胞学者のクリスチャン・ド・デューブ氏です。1974年には、細胞小器官の構造と機能に関する発見で、ノーベル生理学・医学賞ノーベル賞も受賞しています。この方も2013年5月4日、満95歳で、ベルギーの自宅にて安楽死を選んでいます。この方の本は、「細胞の世界を旅する」とかがあります。オランダ、ベルギー、スイスなと゜では安楽死は合法なんですね。

最後のインタビューがありました。

http://www.lesoir.be/258374/article/actualite/belgique/2013-06-08/hommage-christian-duve-pour-toute-belgique-tu-etais-un-grand-homme

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沈黙"Silence"

Bonjour !

遠藤周作氏の小説「沈黙」がもとになった映画「沈黙"Silence"」がいま日本で上映中ですが、フランスでも2月8日公開されるということで話題になっています。

イタリア系移民のカトリックであるアメリカのマーチン・スコセッシ監督がこの本に初めて出会って以来、長年にわたって構想を練ってきた作品で、映画化までには相当なる困難があったという大作です。

内容は、17世紀江戸時代の幕府によるキリスト教弾圧と隠れキリシタン、そして布教のためにポルトガルから長崎にやってきた2人のイエズス会宣教師との苦難に満ちた信仰と布教活動の話です。

franceinfoの記事から

http://culturebox.francetvinfo.fr/cinema/critiques/silence-martin-scorsese-ecorche-le-proselytisme-catholique-au-japon-252147

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思い出のマーニー(Souvenirs de Marnie)

Bonjour !

ハイジに続いて、これも日本のアニメ映画のフランス語版です。

フランス語版のアニメでフランス語を学ぶのも、とてもいい方法ですね。

日本のアニメ、いまや世界中にファンがいますが、フランスにも大勢のファンがいます。

この「思い出のマーニー」、原作は(When Marnie Was There)は、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンによる児童文学作品で

舞台はノーフォーク州の海辺の小さい村ですが、このアニメでは北海道の札幌と釧路になっています。

スタジオジブリ制作・米林宏昌監督により長編アニメーション映画化され、2014年7月19日公開、

フランスでの公開は2015年です。

フランス語の吹替えですが、画面には日本語がいろいろと出てきます。

https://www.dailymotion.com/video/x51rnlr_souvenirs-de-marnie-1-2_shortfilms

A la prochaine !





プロフィール

petitcedre

Author:petitcedre
フランス語サークル、パルレーを主催しています。
フランスとフランス語に興味のある方なら、どなたでも大歓迎です。
写真はヌメアのCroix-Rougeでのフランス語講座の光景です。



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